TECHNOLOGY 技術紹介・発明紹介
コスト削減と安全性向上を実現するサリチル酸の製造方法
- ライフサイエンス
- 有機材料
- 2024.09.13
背景
サリチル酸は医薬品や農薬等に使用される化学物質に広くみられる骨格である。
従来のサリチル酸の製造方法は高圧条件が必須であり、加圧に伴う設備導入コスト・安全性に課題があった。
常圧下の製造方法も存在するものの、使用する試薬が高価である。従って、設備・原料コストを削減し、且つ安全に実施できるサリチル酸の製造方法が求められている。
技術の内容:安全且つ簡便な サリチル酸の独自製造技術
・フェノール構造を有する化合物にある試薬を反応させることで、常圧下でのサリチル酸製造に成功
・使用した試薬はカラムクロマトグラフィーを行わず簡単に除去が可能
技術の利点:特殊な設備を必要としない 低コスト且つ安全なサリチル酸製造
・加圧装置等の特殊な設備が不要
・従来と比較し、設備/試薬コストの低減が可能
・高圧下である必要がなく、安全性が高い
・基質の制限がなく、適用範囲が広い
産業応用のイメージ:医薬品や農薬等の幅広い用途の化学物質への利用
・医薬品・農薬・化粧品・機能性食品等の成分、あるいはそれらの候補物質の大規模製造
・カンナビジオール酸をはじめとする世界的価値の高い酸性カンナビノイドの大量生産 など
特許出願
あり
希望の連携 | 実施許諾契約、共同研究契約、技術検討のための契約 など |
担当アソシエイト | 小林 志帆 |