TECHNOLOGY 技術紹介・発明紹介
次世代太陽電池や水素エネルギー製造に利用可能な前人未到の変換効率50%を可能にする高効率太陽電池
- 環境・エネルギー
- 電気・電子
- 2023.09.27
背景
再生可能エネルギーの代表格である太陽電池が注目されているが、従来の太陽電池はシリコン( S i )を用いる為、理論上 29 %の変換効率が限界であり、太陽光に含まれる長波長の光を活用できない 等の課題があった。その為、紫外~赤外までの幅広い波長の太陽光を無駄なく電気エネルギーに変換し、太陽電池を高効率化する技術が求められている。
技術の内容:ダブルトンネル構造が実現可能にする 高効率太陽電池の開発
・従来技術からは発想が困難である
新規構成のダブルトンネル構造の開発
・2段階フォトンアップコンバージョン太陽電池(TPU-SC)
の半導体AとBのヘテロ界面に蓄積される電子が、
半導体A側に流れ続ける為、高効率化を実現
技術の利点:前人未到の太陽電池変換効率 50 % を 超える可能性あり
・TPU-SCは、開放電圧が低いという課題があったが、
開放電圧を上昇させ、出力電流を増加させることで
高効率化を実現
・製造法や材料に制限されない為、幅広く活用可能
・本技術活用により変換効率50%を超える可能性あり
産業応用のイメージ:次世代太陽電池や水素エネルギー製造など幅広く応用可能
・太陽電池(2段階フォトアップコンバージョン
太陽電池、新型/次世代太陽電池、
多接合型太陽電池 等)
・水素エネルギー製造への応用
・赤外線検出器への応用 など
特許出願
あり
希望の連携 | 実施許諾契約、共同研究契約、技術検討のための契約 など |
担当アソシエイト | 松村 優香 |