日和産業株式会社（本社：神戸市東灘区、取締役社長：中橋 太一郎）と国立大学法人神戸大学・農学研究科の藍原祥子助教、同研究科の福田伊津子助教（以下、神戸大学）は、「抗菌剤無添加養豚用配合飼料開発の効率化」を目的とした産学連携プロジェクトを、２０２５年５月より株式会社神戸大学イノベーションの協力により開始します。

■日和産業株式会社
日和産業株式会社は配合飼料の製造・販売を主に行っている、飼料業界のリーディングカンパニーです。ブロイラーや豚といった多種多様な家畜飼料の製造販売のほか、環境負荷物質を低減する環境保全型飼料の開発も手掛けています。

■プロジェクトの期間
　２０２５年５月　から　２０２７年３月　まで　（約２年間）
　
■背景
世界の畜産業において感染症は爆発的な広がりを見せており、その防疫に細心の注意を払っています。感染症に対応するため、抗菌性飼料添加物が用いられていますが、近年薬剤耐性の出現が問題となっています。
薬剤耐性が増加すると畜産業のみならず、ヒトにおいても従来、感染、発症したとしても適切に治療すれば軽症で回復できた感染症が、治療が難しくなり、重症化さらには死亡に至る可能性が高まります。
そのため、抗菌性飼料添加物に頼らない配合飼料が求められています。

■プロジェクトの概要
食品成分や腸内細菌叢代謝物の腸組織に対する作用について研究業績のある神戸大学の藍原祥子助教、嫌気培養容器内において腸内細菌を再現する研究実績のある神戸大学の福田伊津子助教との共同研究によって、豚の抗菌飼料添加物不使用の配合飼料開発を目指します。

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