TECHNOLOGY 技術紹介・発明紹介
善玉菌への影響を抑え、歯周病の原因菌(Pg菌)のみに強い抗菌活性を示す新規化合物
- ライフサイエンス
- 創薬
- 2023.02.07
背景
世界中で高齢者人口が増加している中、近年歯周病と全身疾患(動脈硬化、糖尿病など)の関連が明らかになってきたことから、消費者の中でも歯周病予防や治療の意識が高まっている。
しかし、歯周病治療に用いられる抗菌薬の薬剤耐性菌が増加しているため、薬剤耐性菌発生のリスクが少なく、長期的に安全に使用できる抗菌薬の開発が望まれている。
技術の内容:Pg菌のみを抑制する新規化合物の 高純度で簡便な合成技術
・特定の構造を有する新規化合物
・少ない反応段階(4段階)で合成可能
・エステラーゼに対する安定性が高いため、抗菌力の持続効果がある。
技術の利点:Pg菌(Porphyromonas gingivalis)を 特異的に抑制することを確認
・細胞への影響がより低い化合物
・既存の医薬品に比べ、Pg菌に対してより特異的に抗菌活性を発揮
→薬剤耐性の抑制に繋がる可能性がある
産業応用のイメージ:歯周病を予防する口腔ケア商品や食品領域への応用
・歯周病を予防する口腔ケア商品の開発
・歯周病対策製品の食品領域への応用
・細菌検査と組み合わせ、検査結果に基づいたオーダーメイド治療の可能性など
特許出願
あり
希望の連携 | 実施許諾契約、共同研究契約、技術検討のための契約 など |
担当アソシエイト | 松村 優香 |