TECHNOLOGY 技術紹介・発明紹介
医薬品・化粧品・健康食品分野に注目の製剤技術!「無溶剤」「高収率」「粒径制御が可能な」リポソーム製剤
- ライフサイエンス
- 創薬
- 2021.12.21
従来と異なる無溶剤(有機溶剤を使用しない)リポソーム製造技術です。 短時間・高収率で必要な粒径に制御可能なリポソームの製造方法を発明。
背景
世界的に注目されているリポソーム製剤は、従来、製造時に人体への影響が懸念される有機溶剤を使用すること、加圧濾過等の複数の煩雑な工程が必要なこと、低収率で製造時間を要し、粒径の均一化が実現できないこと等が問題(課題)となっていました。

技術の内容:注目のマイクロ流路を用いて、安全性と製造時間短縮を実現
・マイクロ流路(下図)に、有機溶剤を含まない溶液 (A)、リン脂質分散液 (B)及び空気 (C)を導入し混合することで、有機溶媒を必要としない安全性の高いリポソームの製造技術を発明しました。
・本発明は、従来技術で必要だった有機溶剤を用いず、複数の煩雑工程(加圧処理等)が必要でないため、製造時間の短縮を可能とします。

技術の利点:用途に合わせた粒径制御と高収率化を実現
・マイクロ流路を用いることで、リン脂質膜へ乱れなしに流体力を与えることができるため、均一な粒径のリポソームを製造できます。
・粒径制御が可能なため、医薬品、化粧品、健康食品等の用途に合わせた粒径に制御でき、リポソームを高収率で得ることができます。

産業応用のイメージ:医薬品・化粧品・健康食品等の幅広い分野へ応用可能
・リポソームに抗がん剤等を内包させることで、目的患部に薬剤を輸送するドラッグデリバリーシステム(DDS)等の医薬品;化粧品;健康食品等の幅広い用途(分野)への適用が可能な製剤技術です。
・均一な粒径を簡便な装置で安価に製造できるため、卓上型リポソーム製造装置への応用も期待できます。
特許出願
あり
希望の連携 | 実施許諾契約、オプション契約(技術検討のためのF/S) |
担当アソシエイト | 松村 優香 |